症例95 奈良県生駒郡三郷町在住 50代男性
しゃがむ時の膝裏の痛みの症状
弓道をされている方で稽古でどこかを傷めることがあると来られる方です。
前回は手首と肘の痛みで来られていたのですが、今回はしゃがんだり、正座をすると左膝の裏が痛むという訴えでした。
しゃがむ時の膝裏の痛みの整体
「初回の整体」
初検時、左膝全体が少し腫れている状態でした。
膝裏はふくらはぎの筋肉と太ももの筋肉が合流しています。
足を確認すると左足の踵が内側に傾き、踵に付いているアキレス腱が引っ張られて、ふくらはぎの筋膜が膝裏で骨と癒着していると推察しました。
施術は内側に傾いている踵の位置を正常に戻すことを考えました。
そのためにまず、アキレス腱の緊張を取り除き、踵の矯正を行いました。
その後、ふくらはぎの筋膜の癒着を剥がし筋膜のすべりを良くすることを行いました。
最後に太もも裏の筋膜を整え、しゃがむ動作と正座をしてもらうと膝裏の痛みが少し残る程度でした。
弓道の稽古を1週間休むことをおすすめし、その間に治してしまいましょうとお伝えしました。
「二回目の整体」
前回の施術から三日後に来ていただきました。
施術前に検査するとしゃがむ動作と正座時の膝裏の痛みがほんの少し残存する程度でした。
前回の施術箇所で取り残している部分を確認して、そこを施術しました。
その後、確認するとしゃがむ動作と正座時の膝裏の痛みが消失していました。
「三回目の整体」
しゃがむ動作と正座時の膝裏の痛みが完全に消失していました。
姿勢検査をすると、この方はもともと側弯症があり、側彎が以前より強くなっていたので、これが原因で左足と膝に過剰な負荷がかかっていたと考えられました。
最後に姿勢矯正を行うと側彎がかなり改善されたので、弓道の稽古を再開してもらうよう伝え、治療を終了しました。
しゃがむ時の膝裏の痛みの考察
今回の症例のように、しゃがむ動作や正座で膝裏の痛みを訴える方は多く見られます。
病院等ではヒアルロン酸注射をすることが多く、治療に難渋することが多いようです。
この原因は下肢後面の筋膜が骨との間で癒着していることにより、筋膜のすべりが悪くなっていると考えられます。
変形性の膝関節症のように膝関節の問題はあまり関わっていないことが多いように感じています。
しゃがむ動作や正座で膝裏の痛みがあり、お困りであれば当院にお気軽にご相談くださいませ。
膝の痛みについてはこちら
たけもと接骨院・整体院
〒636-0073
奈良県北葛城郡河合町広瀬台3丁目6−3 アルプス 1F
0745-31-5702
院長 武本昌史(柔道整復師)